CROSS TALK
当社では、プロジェクトごとにチームを組んで業務を遂行します。プロジェクトを進めるなかで、実際の環境や働き方はどのようなものなのか。上司と部下というそれぞれの視点から、神鋼環境ソリューションに息づく「チームワーク」の本質に迫ります。
まずはじめに、私がはじめて室長にお会いしたときの第一印象は、「おおらかな人」です。それは今も変わらず、どんな状況でもあくせくせず、和気あいあいと仕事を進めておられます。それでいて決断が早く、私が対応に迷っているときには様々な可能性を考慮したうえで、即座に打つ手を指示してくださいます。そこで室長にお聞きしたいのですが、部下への指導にあたりどのようなことを意識されていますか?
色々な視点をもつ人材になれるような指導を意識しています。そのために、個人の力量や経験年数を踏まえた教育計画や社外研修はもとより、既に納めた施設(プラント)の現場見学や各種展示会への参加を促しています。また、神戸製鋼グループの計電装関連部署間の交流も積極的に行っています。
社内の各部署や社外の協力会社など、多くの方と連携をとりながら進めていく私たちの業務。だからこそ、新技術の情報収集や他部署との交流から視野を広げるとともに、周囲が気持ちよく仕事に取り組める環境をつくることが大切なのですね。
そういった点でSくんは、プロジェクトの細部まで気を配ってくれているので助かっています。物事に柔軟に対応出来、考えたことをスムーズに行動に移せる人だと感じています。
現在室長には、私が主担当である廃棄物処理案件のマネージャーとして、進捗状況の報告や案件の進め方について相談に乗っていただくとともに、ご指導いただいています。
案件を一緒に担当するようになった当初は、SくんのOJT(On-The-Job Training)を行いつつ設計業務を遂行してきましたが、最近では名実ともに主担当になりましたね。
こうして私が業務を進められるのは、室長をはじめ各分野に精通したベテランの方々が、各案件をまたがって主担当者をフォローする体制が整っていることが大きいと感じています。また、廃棄物処理プラントでは電気・計装・工事と広い分野を担当するため、普段から協力し合いながらチームで業務を遂行します。「チームワーク」、これは、全部署に共通する当社の特徴であり、強みの一つです。
そうですね。このようにベテランの担当管理職と、若手の主担当者がチームを組んで業務を遂行する体制をとることで、効率よく業務処理手順を習得出来るとともに、ミスを未然に防ぐ効果も高くなります。主担当者、設計補助者、担当管理職、所属長の連携がしっかり感じられるからこそ、一人ひとりが自分の役割を果たすという責任感が芽生え、結果として、高いチームワークのもとで、プロジェクトを遂行出来ていると思います。
私は、当社にはオールマイティな人材が多いと感じています。営業・設計・購買・工事など部門を越えた人材交流もあり、ベテラン社員の方々は様々な業務に精通している印象が強いのですが、当社と他社との違いはどんな点だとお考えですか?
計電装技術部をみても、電気、計装、制御といったプラントに必要な要素をすべてこなせるマルチな人材がほとんどです。これは、競合他社には少ない当社らしい特徴です。プラントを人に例えると、血液のように筋肉や各組織に必要成分を送り届ける動力源の役割を果たしているのが「電気」、そして、脳や神経のように体の状態を検知し、統括し制御する中枢の役割をしているのが「計装・制御」に相当します。これら電気、計装、制御と分野ごとに担当を設けるやり方は、効率的であるかもしれません。しかし、当社のようにすべてを担当することにより、広い視点で総合的な判断が出来ることから、トラブル発生時の早期解決や、設備の改善対応に力を発揮しやすくなります。
若手に対して、早い段階で一担当者として仕事を割り振り、多くの業務を経験させ、成功だけでなくときには失敗から学ぶことを是とする風潮がありますよね。会社の雰囲気も、上司と部下の交流を後押ししてくれる風通しの良さがあります。個人的には、去年から室長の勧めでゴルフをはじめたので、たまにコースをご一緒させていただいています。
数回ラウンドしましたね。多少なりとも教えられればと思っていましたが、Sくんは元々スポーツマンなので、負けるのも時間の問題かと…(笑)。また、Sくんは社内の計電担当者での集まりも企画してくれていますね。部・室をこえた親睦を深める機会をつくってくれて、感謝しています。