2011年1月5日
株式会社神鋼環境ソリューション

青木社長 年頭メッセージ


 本日開催されました、当社年頭式典における社員宛の社長メッセージをお届けします。


<青木社長 年頭の辞>

 新年あけましておめでとうございます。年の初めにあたり、ひとことご挨拶申し上げます。


 昨年は当社にとって、飛躍への第一歩となりました。4月には、2015年度の経営目標を連結売上高1,000億円、連結経常利益50億円とする中期計画をスタートさせました。目標達成のための基本方針として「国内市場での事業基盤強化」「海外市場への進出・拡販」「新規メニュー・事業の創出」を3本柱に据えましたが、それぞれについて、目に見える形で具体的な成果が出てきています。


 国内市場では、「EPC遂行力の強化」に取り組んできた成果として、昨年末に廃棄物処理で2件の大型案件を受注することができ、さらにサービス・メンテナンス事業においても、一層の受注拡大にむけ、神鋼環境メンテナンスと当社とのグループ内連携をより強化した活動の成果が出てきつつあります。汚泥焼却では大型案件の建設が順調に進み、長期包括維持管理もスタートしました。シャープ堺では太陽電池製造ライン向けの水供給事業を開始することができました。プロセス機器では国内民間設備投資に回復の兆しが現れない中で、予算達成に向けて懸命の努力が続けられています。


 海外展開においては、ベトナムで水処理プラントの連続受注を果たした上で、昨年末にはベトナム事務所を法人化して、“コベルコ エコソリューションズ ベトナム”を設立しました。さらに、神戸市と水・インフラ事業の海外展開に関する官民連携の相互協力協定を結びました。知名度アップとともに、新規の引き合いも数多く舞い込むようになり、さらなる体制強化も進めてまいります。インドでもJINDAL WATERとのJ/V設立にむけての協議を進め、まもなく新会社設立の運びとなり、拡大する市場での具体的な活動がスタートします。欧州ではガス化の技術のさらなる展開に引き続き注力しています。


 新規メニュー・事業の創出についても、低動力海水淡水化プロセスの確立と事業パートナーとの連携、バイオ天然ガスの導管接続事業の推進等、着々と成果が上がりつつあります。


 さて今年度の業績については、現時点で当社創立以来最高の利益水準が見通せる状況です。しかしながら国内外の政治情勢はますます混迷の度を深めており、日本経済にとって何時、いかなる状況変化が現れるのか全く不明です。どんな状況下でも我々にとって最も重要なことは「技術」と「人」です。国内市場での基盤強化・海外展開・新規事業の創出、そのいずれを進めていく上でも「技術」と「人材」は欠くべからざるものです。「技術」への投資はもちろんのこと、「人材」の育成については、実ビジネスを通した能力向上、教育・研修の充実、制度・処遇の改善など、「人」への投資を今まで以上に進めてまいります。みなさんも勇気を持って、情熱を持って、志を高く持ってさらに一歩踏み出してください。


 機会ある度に申し上げていますが、企業活動の基本であり、忘れてならないことは、“安全”、“リスク管理”、“コンプライアンス”です。一つの事故・災害が、一つの事件が、こつこつと積み上げてきた企業基盤を瞬時に崩壊させ、会社の存立を危うくするばかりか、個々人を不幸に陥れることを、我々は何度も目にしてきました。皆さん一人一人が自分自身のこととして、改めて真剣に取り組む意識を強く持ってください。


 結びにあたり、本年の皆さんとご家族の方々のご健勝とご多幸を祈念致しまして、私の年頭の挨拶と致します。


以 上


○お問い合わせ先

株式会社神鋼環境ソリューション 総務部 TEL(078)232-8018

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