2013年2月21日
株式会社神鋼環境ソリューション


オンサイト型水電解式水素発生装置「HHOG」シリーズに新機種を投入
〜従来機種比75%の大幅ダウンサイズを実施 ボンベに代わる安全な水素供給システムとして、積極販売を開始〜


 株式会社神鋼環境ソリューション(本社:兵庫県神戸市、社長:重河和夫)は、この程、オンサイト型水電解式水素発生装置(以下、「HHOG」)のコンパクトタイプに、従来型と比較し75%もの容積減などの改良を図り、低価格とした新機種「H2 BOX」(読み方:すいそぼっくす)をラインナップに加え販売を開始致しました。

 このたび販売を開始した「H2 BOX」は、従来機種と設置面積比で60%、容積比で75%ものダウンサイジングを実現しました。

 産業用に水素を使用する際は、ボンベにて供給するケースと水素発生装置を利用してオンサイトで供給するケースが有ります。ボンベで水素を供給するケースでは、ボンベの貯蔵スペースのみならず、ボンベ交換のためのスペースや労力を考慮する必要があり、水素を利用する設備を新・増設する際においてこれらが問題となる事が有りました。

 これを解決する目的でオンサイトにて水素を発生させる「HHOG」が採用されておりますが、更なる省スペース化を提案すべく、大幅なダウンサイジングを実現した「H2 BOX」をラインナップに加えました。



「HHOG」シリーズ 新機種 「H2 BOX」について

 水素発生量   :毎時1Nm3 

 水素圧力    :0.7MPa(ゲージ)

 水素純度    :99.999%

 水素露点    :-70℃(大気圧露点)

 装置概寸    :幅600mm、奥行1,000mm、高さ1,260mm

 装置概重量   :約350s(運転重量)


特  長

 @手軽に高純度の水素ガスがオンサイトで得られる

 A水素ガスの発生量を水素使用量に応じて、0−100%まで自動コントロールする事が可能

 B原料は水と電気のみ。アルカリ等の薬品が不要

 C圧縮機を使用せずに0.7MPaの水素ガスを供給できる

 D起動・停止が簡単で、負荷追従も極めて早くボンベと同じ感覚で使用出来る


今後の展開

 当社は1993年に固体高分子電解質膜を利用した純水の直接電気分解による、「HHOG」を世界に先駆けて開発・商品化。これまで半導体製造用、火力発電所の発電機冷却用、金属熱処理用、大学や研究機関などにおける水素供給システム用など、国内外で110基を越える納入実績があります。さらに、「HHOG」を利用した燃料電池システムの研究開発や再生可能エネルギーと組み合わせた実証実験など、将来の水素利用社会の実現を見据えた取り組みも行っています。


 このたび販売を開始する新機種「H2 BOX」は、スペース上の制約がある、あるいは高圧ガスとしての水素ボンベの貯蔵が困難なユーザーの皆様を視野に商品化しました。このため研究・教育・開発機関向けなどにより適していると考えており、この様な分野を中心とした販売展開を行って参ります。

 当社は、今後も「HHOG」を各工業分野におけるユーティリティとしての水素供給、研究・開発分野における水素供給など顧客層を拡大してゆくとともに、水素エネルギー、燃料電池システム実証向け用途など水素利用社会の実現に貢献できるよう活動を展開していきます。


参考資料

 ・「HHOG」について(当社HP)

  https://www.kobelco-eco.co.jp/product/hhog/

以 上

発表資料はこちら
PDFファイル[460KB]


○お問い合わせ先

  株式会社神鋼環境ソリューション 総務部 TEL(078)232-8018

このウィンドウを閉じる