2013年10月1日
株式会社神鋼環境ソリューション

第59回創立記念日を迎えて

お陰様で、当社はこのたび2013年10月1日に神鋼環境ソリューション設立10周年、創業からは59回目の創立記念日を迎えました。

当社を育てていただいております、株主の皆様、顧客の皆様、地域の皆様、その他すべてのステークホルダーの皆様に厚く御礼申し上げます。社員一同、心を新たに頑張って参る所存です。

本日開催されました創立記念式典における社員宛の社長メッセージをお届けいたします。


1.創立記念式典概要

日時 : 2013年10月1日(火) 10:00〜10:30

場所 : 当社本社


2.社長メッセージ


 本日、当社は、神鋼環境ソリューション設立10周年、創業からは59回目の創立記念日を迎えました。振り返りますと、当社は、神戸製鋼所の琺瑯事業部門に端を発し、当社の源流である神鋼フアウドラー設立後、グラスライニング事業の拡大、水処理・冷却塔事業への進出・発展を遂げてまいりました。また、2003年10月の神鋼パンテツクと神戸製鋼所の環境ビジネス部門との事業統合による、神鋼環境ソリューション設立以降は、廃棄物処理ビジネスを事業領域に加え、水処理事業の発展、PCB処理など、時代の変化に伴った新たな事業への展開を図りながら、創業以来59年もの長きに亘り事業を継続してまいりました。今日まで、幾多の困難を乗り越えて会社の発展を支えてこられた諸先輩のご努力とご労苦に敬意を表すると共に、当社グループの全社員、関係する協力会社の皆さんに対しまして、改めて感謝を申し上げる次第です。


 さて、わが国経済は、輸出環境の改善や経済政策、金融政策への期待感などを背景に、回復基調が継続しております。しかしながら、当社を取り巻く昨今の事業環境は「厳しい」の一言につきます。国内においては、国、地方自治体の財政が悪化する中で、企業の海外進出はますます進み、産業構造が劇的に変化し、併せて競合の激化も加わり、当社の主力事業が、その全てにおいて収益力を失いつつあります。
 一方、海外展開についても、ベトナム、欧州、中東等において、進出の第一段階は達成できたものの、事業の拡大・収益化においては、まだ道半ばという状況です。


 このような状況下、本年8月、当社子会社である神鋼環境メンテナンスが運転管理を受託している事業所において、我々の事業の根幹を揺るがす重大なコンプライアンス事案が発生しました。徹底調査の結果、2005年と2006年当時の運転日報データ改ざんの事実があったと認定し、当社のホームページでその事実を公表し、謝罪すると共に、私から皆さんへメッセージを送りました。その中でも触れましたが、本件は、環境事業を生業とする当社グループにとって、生命線である「社会・客先の信頼」を大きく毀損する許し難い行為であり、遺憾の念に堪えません。このようなことを二度と繰り返すことのないよう、自部門および自らの業務の遂行内容について、改めて総点検・再確認の徹底をお願いしたいと思います。
   今までも度々申し上げておりますが、企業の命題は「発展的継続」であります。その絶対条件としてあげられるものは、「安全」と「コンプライアンス」です。「安全・コンプライアンス第一、業績第二」の姿勢で仕事に取り組んで頂き、心身両面の健康管理にも一層留意して頂きたく思います。また、コンプライアンスとは「誠」と「信」であると考えています。コンプライアンス遵守は、皆さん方一人ひとりを守り、皆さんの担当するメニューを守り、事業を守り、結果として、会社を守るものです。
   「社会・客先の信頼」が当社グループの企業活動の根幹であり、「誠実」に実行して、「信頼」に応えることが、企業存続の基本であるということを今一度再認識し、業務を遂行して頂くようお願い致します。
   さて、こうした厳しい環境の中、当社が2015年度を最終年度とする中期経営計画の実行へとスタートを切って、半年が経過しました。
   中期経営計画の基本方針は、繰り返し述べております通り、@業界でのレベル向上、A海外における成長機会の追求、Bモノだけの価値から、サービスも含めた価値による事業形成への転換、C新規メニュー、新規事業の創出、の4点ですが、特にこの3年間は、主力事業の立て直し、体質強化・競争力強化に注力し、次への飛躍に向けて、力をためる期間であると考えています。


 今回の中期経営計画では、具体的な数値目標としては、3か年の最終年度である2015年度売上高820億円、経常利益40億円を掲げています。さらに、2020年度ビジョンとして連結売上高1200億円、連結経常利益80億円を掲げており、これを遠景に置きながら、2013〜15年度の基本方針、主な取り組みの具体施策を着実に進めることで、目標を達成したいと考えています。


 これらの施策を進めていく中で重要なことは、環境変化を正しく認識し、それぞれの事業、メニューで、あるべき姿、遠景を描きイメージすることです。あるべき姿、出口を設定し、限りある経営資源を的確に投入することで、結果として「価値ある違い」を創り出し、企業価値を最大化していく。そして2020年には当社が目指す企業イメージである「事業に関係する全員が誇りと活力を持って、発展・継続する企業」、「グローバルに認知され、存在感のある企業」、「ユーザ、取引先、従業員、株主、地域と共栄する企業」の実現に向けて、グループ一丸となって新たな歩を進めていきたいと思います。


 当社グループは「技術」と「人」が資産の会社です。「技術」と「人」を大事にし、コンプライアンス遵守で、皆さん一人ひとりを守り、皆さんの技術・経験を活かすと共に個人のレベルも上げ、各人が「一歩前へ」の精神で、中期経営計画の達成を含む更なる発展をめざし、共に歩んでいける職場でありたいと思います。神鋼環境ソリューション設立10周年の節目に当たり、改めてこのことを皆さんと共に再認識し、より良い会社にしていきたいと思います。


 また、本日の創立記念日にあたっては、全社で65名の方が永年勤続の表彰を受けられます。おめでとうございます。勤続30年の方8名、20年の方49名、10年の方8名、それぞれ部署は違えども、長い間に亘って会社の為にご尽力を頂き本当に有難うございました。心より感謝致します。


 結びにあたり、当社グループの全社員、関係する協力会社の皆さん、ご家族のご安全と心身のご健康を祈念し、私の挨拶と致します。

以上
株式会社神鋼環境ソリューション
取締役社長 重河 和夫

○お問い合わせ先

株式会社神鋼環境ソリューション 総務部 TEL(078)232-8018

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