2017年12月20日
株式会社神鋼環境ソリューション


ユーグレナ中のパラミロンは食後血糖値の上昇抑制効果及び
血中脂質濃度を改善する可能性が示唆されました


 株式会社神鋼環境ソリューション(本社:神戸市中央区、社長:粕谷強)は、近年その機能性が注目される素材「ユーグレナ(*1)」やユーグレナ特有の成分である「パラミロン(*2)」の摂取が血糖値や血中コレステロール値に及ぼす影響について、大妻女子大学 家政学部 青江誠一郎教授との共同研究を行いました。
 *本研究成果は、2017年8月28日〜30日に開催された日本食品科学工学会 第64回大会にて発表されました。

■本研究概要
 本研究では、動物実験によりユーグレナやパラミロンの摂取が血糖値や血中脂質に及ぼす影響について検証しました。マウスに「高脂肪食」または「ユーグレナグラシリスEOD-1(*3)添加高脂肪食」、「パラミロン添加高脂肪食」を与え、12週間飼育後、経口糖負荷試験(*4)と血中コレステロールの測定を行いました。
 この結果、高脂肪食摂取群と比較してユーグレナグラシリスEOD-1添加高脂肪食群やパラミロン添加高脂肪食群では血糖値の上昇抑制や血中コレステロールの低下が認められ、パラミロンの用量依存的な効果があることが分かりました。 以上の結果よりユーグレナ中のパラミロンは、食後血糖値の上昇抑制効果、及び血中脂質濃度を改善する可能性が示唆されました。


(*1)ユーグレナとは

葉緑体を持ちながら鞭毛(べんもう)で泳ぎ回るという植物と動物の両方の特徴を合わせ持つユニークな生物。和名はミドリムシですが虫ではなくワカメや昆布等と同じ「藻」の仲間です。

(*2)パラミロンとは

ユーグレナが体内に貯蔵する独自の成分。3本の直鎖状のβ-1,3グルカンがねじれあう螺旋構造をしており、その特殊な形状から様々な機能性が期待されています。

(*3)ユーグレナグラシリスEOD-1とは

当社が発見した新規株のユーグレナで、現在特許申請中。パラミロンをとりわけ豊富に含んでいることが特長です。

(*4)経口糖負荷試験とは

ブドウ糖(グルコース)を摂取し血糖値がどのように変化するかをみる検査。ヒトでは糖尿病の診断に使われます。


以上

研究に関する詳細はこちら
PDFファイル[184KB]


○お問い合わせ先

株式会社神鋼環境ソリューション 総務部 TEL(078)232-8018

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