柔軟な発想と妥協を許さない
実験で、
新たな廃棄物発電
プロセスを構築する。
技術系
R.H.
プロセス技術開発部 / 研究開発
工学研究科 機械工学システム専攻
2010年入社
みなさんは、都市ごみから電気がつくられていることをご存知でしょうか?一般的には、家庭ごみを完全燃焼させたときに生じる熱で水蒸気をつくり、水蒸気の力でタービンを駆動させて発電します。発電された電気は、ごみ処理場内で消費されたり、近隣地域に供給されます。ただし、この方式は都市ごみの処理量が多い施設でなければ効率的に発電出来ません。都市ごみの処理量が少ない施設の多くは、発電設備が設置されていないのが現状です。こうした背景のもと、私が担当している開発テーマでは、都市ごみの処理量が少ない施設に対して、当社の主要技術である「都市ごみのガス化」を応用した発電プロセスを構築しています。このプロセスを確立させる方法の一つとして、都市ごみをガス化して生じるガスのうち、発電装置に対して阻害物となる成分を除去するものがあり、現在基礎実験を通じて検討しています。
入社1~2年目にかけて、汚泥焼却炉から排出される温室効果ガスを低減する燃焼方法を検討するための、燃焼シミュレーションを担当していたときの話です。私以外の担当者はベテランの方がほとんどでしたが、積極的に燃焼方法を提案し、最終的に私が提案した燃焼方法が、実機の設計に反映されることになりました。その時の喜びは今でも覚えています。このテーマは成功事例でしたが、テーマによっては道半ばで開発を中止することもあります。担当していたテーマが中止になるのはとても辛いことですが、技術調査や基礎実験、経済性評価などを実施したうえでの判断なので、それはそれで「成果」だと自身に言い聞かせています。基礎実験で得られた結果は、実証試験や実際の操業に反映されます。そのため、現在の開発テーマを含め、基礎実験でやり残しがないよう細部にわたり注意することを心がけています。
大学時代に燃焼反応のモデリングを研究テーマとしていたことから、まずは「燃焼」と「シミュレーション」をキーワードに会社を調べました。その中で、当社のホームページに、焼却炉のシミュレーション事例が紹介されていたことで、当社に興味を持ちました。さらに会社情報を調べていくと、主なビジネスがプラントエンジニアリングであること、ベトナム事務所の開設を起点に海外進出をはじめたことがわかりました。私は幼少の頃から、海外で活躍する技術者になることを目標にしていたため、当社への興味が一層深まりました。就職活動において大切なことは、その会社で自分は何をしたいのかを考えることだと私は思います。知名度で会社を選ぶのではなく、自分の目標や将来像を実現出来る会社を見つけてください。そしてその想いを、熱意を持って伝えてみてください。
年に一度は妻と海外旅行に行き、美しい景色に感動したり異文化に触れたりすることで、日頃の疲れをリフレッシュしています。写真は、新婚旅行でカリブ海をクルージングしたときのものです。出身国や言語の違いなど関係なく、終始陽気な優雅なひとときでした。また国内でも、各地の観光名所やグルメを楽しんでいます。これからも趣味を通じて、仕事では学べないことを学んでいきたいと思います。
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