SDは金属ナトリウムを25wt%含みますので、水や含浸性のある可燃物(乾いた紙や布など)は予め避けておいてください。特に乾いた紙や布にSDが触れると、分散油が浸透して微粒子の金属ナトリウムがむき出しとなり、危険性が増します。
またSDをこぼした時に備え、鉱物油(流動パラフィン、絶縁油等)の中に予めキムタオル等を浸透させたものをご準備ください。
SDに空気中で少量の水をかけると発火する可能性があります。一旦火が付くと、水での消火が困難になります。万が一に備え、金属火災用消火器をご用意ください。
SDに用いている分散油の比重と粘度は低温で増加します。低温保管することにより、長期にわたって分散性を維持することができます。SDを入手されて保管する際には冷凍庫(-20℃以下)での保管を推奨します。
未開封状態では、-20℃で1年間の品質保持が可能であることを確認済みです。
0℃以上で半年以上保管すると、ナトリウムの微粒子が沈降して塊になります。その場合危険物第3類になっている可能性があります。
ご利用に際しては、SDSの内容を理解いただいた上で、法令並びに各企業あるいは各研究室のルールに従ってください。