2006年4月17日
当社は、平成17年5月に大分県日田市殿からバイオマスを利用した廃棄物処理施設を受注し、
平成18年3月に、「バイオマス資源化センター」を竣工しました。
今回採用された施設は、1日当りの処理規模は80トンで、生ごみ、
豚ふん尿および農業集落排水汚泥をメタン発酵させた発生ガスで発電するほか、液肥や堆肥をつくるもので、
自治体向け施設としては国内最大級のメタン発酵施設です。
最大の特徴は、水処理設備で発生した余剰汚泥を好熱菌を利用した汚泥可溶化技術
(エステプロセス)で発生汚泥量を可能な限り減量化することと、
可溶化された汚泥の一部をメタン発酵槽に戻すことでバイオガス(メタンガス60%、二酸化炭素40%の混合ガス)発生量を増加させることです。
今後、循環型社会の構築に向け、食品廃棄物をはじめ、
一般廃棄物の生ごみ、家畜排せつ物、汚泥などのバイオマスの単独あるいは複合処理のみならず、
焼却施設とのコンビネーション型の需要拡大が見込まれます。
当社は今までにも、食品廃棄物や家畜排せつ物などを対象に実用施設2件、
実証施設4件の実績を有しており、平成15年12月には生活協同組合コープこうべ殿向けに食品廃棄物5トン/日のメタン発酵と汚泥可溶化技術を組み合わせた施設を納入しました。
これらの実績を生かして、今後も積極的な事業展開を図ります。
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