2014年11月4日
株式会社神鋼環境ソリューション
滋賀県琵琶湖流域下水道湖南中部浄化センター2号炉更新工事を竣工
〜地球環境にやさしい汚泥焼却炉にリニューアル〜
株株式会社神鋼環境ソリューション(本社:神戸市中央区、社長:重河和夫)は、2010年9月に滋賀県から高度技術提案型設計・施工一括発注方式で受注した「琵琶湖流域下水道湖南中部浄化センター2号炉更新工事」を本年10月31日に竣工しました。当設備は、焼却炉として、熱分解炉と二次燃焼室を組合せた「高効率二段燃焼システム」を採用し、省エネルギーと温室効果ガス削減の両立が可能な設備です。
なお、当システムは2012年度に地球温暖化防止活動環境大臣表彰を受賞しております。
本工事は、1996年に供用開始した2号焼却溶融炉の更新施設として、当社が提案した実施設計、施工および運転・維持管理等に係る技術が評価され、新たに汚泥焼却炉を建設しました。
「琵琶湖流域下水道湖南中部浄化センター2号炉更新工事」について
(1)発注者 | :滋賀県 |
(2)建設場所 | :滋賀県草津市矢橋町 |
(3)処理能力 | :120t/日 | (4)設備の特徴 | : |
@温室効果ガスの削減
・熱分解炉には、循環式流動炉を採用。燃焼空気比を1程度で抑制燃焼し、後段の二次燃焼室で高温・完全燃焼させること
で、温室効果の高いN2O(亜酸化窒素)の排出量を「0.1kg/t-脱水汚泥」以下に抑えられる。
A省エネルギー、経済性に優れたシステム
・「排ガスから熱回収する燃焼空気予熱温度の高温化」や「耐火物や断熱仕様の性能アップによる外部放熱量の抑制」など
により補助燃料の使用量を削減。既設焼却炉から燃焼使用量を30%削減。
・循環炉の採用により流動ブロワの消費電力を低減、モーター容量の大きな機器はインバータ制御などで電力使用量を
低減。
B安定運転と周辺環境への配慮
・熱分解炉で、汚泥の性状変動を吸収し、後段の二次燃焼室で完全燃焼領域を十分に確保することにより、汚泥の性状
変動・負荷変動に強く、し渣・沈砂の混焼が容易
・騒音・振動を発する空気圧縮機・送風機、また臭気・粉塵を発する沈砂・し渣・ケーキ受入設備、灰貯留設備を屋内に
設置。
・既設ケーキ移送設備の再構築において、ケーキ搬送方法をコンベヤによる輸送から臭気漏れのない配管輸送を採用。
2号炉焼却設備(湖南中部浄化センター)
全体システムフロー
以上
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株式会社神鋼環境ソリューション 総務部 TEL(078)232-8018