ベトナム国内最大級の製紙工場向け嫌気処理設備を受注～ベトナム南部にて現地法人が受注～- 株式会社神鋼環境ソリューション

2015年8月3日
株式会社神鋼環境ソリューション

ベトナム国内最大級の製紙工場向け嫌気処理設備を受注
～ベトナム南部にて現地法人が受注～

　株式会社神鋼環境ソリューション（本社：神戸市中央区、社長：粕谷強）の100%子会社であるKOBELCO ECO-SOLUTIONS VIETNAM CO., LTD.（本社：ベトナム・ホーチミン市、以下KESV）はタイSCG Packaging GroupのVINA KRAFT PAPER CO., LTDより製紙工場向け嫌気処理設備を受注しました。

KESVは民間工場（食品・飲料・鉄鋼・製薬・メッキ等）向け用水・排水処理設備の他に、工業団地向け用水・排水処理設備の納入、ベトナムの都市向け上下水道設備の納入、PPP調査など、2010年の現地法人設立以来、順調に実績を伸ばして参りました。
今回の受注はKESVがベトナムで積み重ねてきた「排水処理設備納入実績と技術力、そして高い価格競争力」が評価されたもので、ベトナム製紙工場向けでは最大級の設備となります。この規模の嫌気・好気処理設備はベトナムではKESVの様な技術・経験と総合エンジニアリング力を持つ一部の水処理メーカーのみ対応できる設備です。

本排水処理設備はベトナムの厳しい排水基準を満たすため、国内最大級の嫌気処理設備、好気処理設備に加え、ベトナム独自の規制である色度を除去するためのフェントン処理設備を備えております。
製紙・染色・メッキ等の産業は高環境負荷型産業としてベトナムでは厳しい規制が設けられておりますが、KESVはお客様に最適なソリューションを提案することで同国の産業発展並びに環境保全に貢献して参ります。

記

【工事概要】

○工事名：Vina Kraft Paper Effluent Treatment Plant

（段ボール原紙工場向け排水処理設備、処理能力 8,500m³/日））

○建設期間：13ヶ月（2016年7月より運転開始）

○建設場所：Binh Duong省 My Phuoc 3工業団地内

（ホーチミン市の北西に位置し、ホーチミン市中心部から約40km）

【Vina Kraft Paper Co., Ltdの概要】

○出資比率：Siam Kraft Industry Co., Ltd.（SCG Packaging Group）70%、レンゴー株式会社 30%

○本社所在地：Binh Duong省 My Phuoc 3工業団地内

○資本金：190百万USD

【用語説明】

○嫌気処理：生育のためのエネルギーを得るために酸素を利用しない、”嫌気性細菌”を活用した排水処理方法のため、

曝気用のエネルギーが節約でき、発生する汚泥も好気処理に比べて少ない。

また、処理の過程でメタンガスが生成されるため、これを燃料として再利用することが可能

○好気処理：酸素が存在しないところでは生育できない、もしくは生育が阻害される“好気性細菌”を活用した排水処理

方法のため、嫌気処理と比べて、より清澄で安定した処理水を得ることができる

○フェントン処理：過酸化水素と鉄触媒の“フェントン反応”により、強い酸化力で有機物を分解する排水処理方法

【調印式の様子】

調印後の契約書を取り交わす「VINA KRAFT PAPER」の

サンチャイ社長(写真左)と「KESV」の本島副社長(写真右)

詳細はKESVホームページを御参照下さい。

以上

発表資料はこちら
PDFファイル[180KB]

○お問い合わせ先

株式会社神鋼環境ソリューション　総務部　TEL（078）232-8018