2018年4月20日
株式会社神鋼環境ソリューション
熊本市から「中部浄化センター A消化槽建設工事」を受注
(九州地方での下水処理場で鋼板製消化槽が初採用)
株式会社神鋼環境ソリューション(本社:神戸市中央区、社長:粕谷強)は、熊本市から、「中部浄化センターA消化槽建設工事(7001工区)」(以下「本工事」)を高度技術提案型総合評価方式による一般競争入札(設計・施工一括発注方式)にて受注し、2018年3月、工事請負契約を締結いたしましたのでお知らせいたします。
本工事は、中部浄化センター内(熊本市西区)において、鋼板製消化槽を建設するものであり、当社は安定した運転実績の多い中温・中濃度方式の鋼板製消化槽を提案し、高い評価を頂きました。
本工事で建設する鋼板製消化槽は、下水処理場向けとしては九州地方では初めての採用であり、 当社の技術、実績が評価されたものと認識しております。 下水汚泥の嫌気性消化は、汚泥減量化を主要な目的として用いられてきましたが、消化の過程で発 生する消化ガスはカーボンニュートラルなクリーンエネルギーであり、発電等に有効活用すること により、化石燃料の節減と同時にCO2削減に貢献できます。 また、鋼板製消化槽は従来のコンクリート製消化槽と比べて、建設工期の短縮や事業計画変更への 柔軟な対応、運転支援機能による維持管理性の向上が図れるため、ますます需要が高まる技術です。
当社は今後もこれまで培ってきた技術を駆使し、循環型社会の形成や環境保全に貢献してまいります。
1.本工事の概要
@工事内容 :鋼板製消化槽及びその加温施設の設計及び施工
A工事場所 :熊本市西区蓮台寺5丁目地内
B完成期限 :2019年3月18日
C発注者 :熊本市
D発注方式 :高度技術提案型総合評価方式、設計・施工一括発注方式
E契約金額 :6.12億円(消費税含まず)
2.鋼板製消化槽の特長
嫌気性消化は、微生物による有機物分解により汚泥の減容化を図るとともに、約60%のメタンを含んだ消化ガスを得ることが可能なエネルギー回収技術です。 弊社の鋼板製消化槽は、国土交通省・平成23年度下水道革新的技術実証事業(B-DASHプロ ジェクト)、鋼板製消化タンク技術マニュアル(公益財団法人日本下水道新技術機構様編集)を はじめとした複数の公的機関から評価いただいた技術であり、下記の特長を有しております。
@センサー類を駆使した運転状況可視化や、弊社独自の堆積物低減技術などの運転支援機能により、適切な消化反応を維持
A20年以上の耐用年数
B低動力撹拌機の採用により、維持管理コストを縮減可能
(ご参考:鋼板製消化槽の運転支援技術)
以上
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PDFファイル[212KB]
○お問い合わせ先
株式会社神鋼環境ソリューション 総務部 TEL(078)232-8018