2021年3月25日
株式会社神鋼環境ソリューション


平成30年度 B-DASH実証技術がガイドライン化
〜「高濃度消化・省エネ型バイオガス精製による効率的エネルギー利活用技術」〜


  国土交通省国土技術政策総合研究所(以下、国総研)から平成30年度 下水道革新的技術実証事業(B-DASHプロジェクト※1)として、株式会社神鋼環境ソリューション(本社:神戸市中央区、社長:大M敬織)、日本下水道事業団(本社:東京都、理事長:森岡泰裕)、富士市(市長:小長井義正)の3者からなる共同研究体が受託した「高濃度消化・省エネ型バイオガス精製による効率的エネルギー利活用技術実証研究」の実証結果を踏まえ、国総研により策定された導入ガイドライン(案)が公開されましたのでお知らせいたします。

  本技術は、コンパクトな消化槽と効率的なバイオガス利活用技術を組み合わせることにより、省エネ・低コストでの下水汚泥処理と、バイオガスの多面的な利用2を可能にする技術です。
 実証の結果、従来の濃縮・消化・バイオガス発電技術に比べて、総費用(年価換算値)が11%縮減され、エネルギー収支(=創出量−消費量)が20%向上、温室効果ガス収支(=排出量−削減量)が7%向上すると試算されました。また、本技術により製造したバイオガス由来の水素が燃料電池自動車の燃料品質規格を満たしていることが確認されました。
 なお、B-DASHプロジェクトの当社受託実績は、本件を含めて2件であり、いずれのプロジェクトもガイドライン化されたことになります。

詳細は、下記の国総研のホームページをご覧ください。
http://www.nilim.go.jp/lab/ecg/bdash/bdash.htm

神鋼環境ソリューションは、真の課題追求に向け、お客様に寄り添い、議論を尽くし、「今を越える発想で、健やかな環境と暮らしを次世代へ」をミッションとする中で、今後も温室効果ガスの排出削減に努めると共に、資源循環型社会を目指した新技術の開発に取り組み、カーボンニュートラルの実現に向けて貢献してまいります。


【用語説明】

(*1)下水道革新的技術実証事業(B-DASHプロジェクト)

下水道事業において抱える様々な課題に対応するために必要な新技術の開発・活用について、国が主体となって実規模レベルの施設を設置して技術的な検証を行い、ガイドライン化して革新的技術の全国展開を図っていくことを目的として平成23年度より実施しているもの。
 Breakthrough by Dynamic Approach in Sewage High Technology Project

(※2)バイオガスの多面的な利用とは

バイオガスを精製し、そのまま発電の燃料として使用するだけではなく、水素を製造し、燃料電池自動車等の燃料として利用することも可能。


以上

発表資料はこちら
PDFファイル[107KB]


○お問い合わせ先

株式会社神鋼環境ソリューション 総務部 TEL(078)232-8018

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