2021年10月25日
株式会社神鋼環境ソリューション


「佐賀市下水浄化センター汚泥処理設備工事その10」を受注
〜鋼板製消化槽、消化ガス発電設備等を建設〜


  株式会社神鋼環境ソリューション(本社:神戸市中央区、社長:大濱敬織)は、日本下水道事業団から、「佐賀市下水浄化センター汚泥処理設備工事その10」(以下「本工事」)を受注し、2021年9月、工事請負契約を締結いたしましたのでお知らせいたします。

  佐賀市では、下水バイオマス資源を利活用する取り組みとして、すでに下水汚泥の肥料化、消化ガス発電を開始しています。そのような中、新たなバイオマス資源の活用として、衛生センター(佐賀市巨勢町)や味の素株式会社九州事業所(佐賀市諸富町)から発生するバイオマス資源を佐賀市下水浄化センター(佐賀市西与賀町)で受け入れを行う予定となっています。バイオマス資源の受け入れに伴う汚泥発生量の増加に対応するため、新たに汚泥濃縮設備、鋼板製消化槽を含む汚泥消化タンク設備、消化ガス発電設備を建設することになりました。本工事で建設する鋼板製消化槽は、従来のコンクリート製消化と比べて建設工期の短縮や事業計画変更への柔軟な対応、運転支援機能による維持管理性の向上が図れます。
  また、本工事で設置する消化ガス発電設備より発電される電力は、場内で利用される予定になっており、佐賀市下水浄化センターにおける電力自給率の向上につながります。

   当社は「今を越える発想で、健やかな環境と暮らしを次世代へ」をミッションとする中で、本工事の施工による下水バイオマス資源の利活用により、佐賀市が進める「バイオマス産業都市さが」の実現に貢献してまいります。


1.本工事の概要

@工事内容  :汚泥濃縮設備   (ベルト型濃縮機40m3/h×1基)、

汚泥消化タンク設備(鋼板製消化槽3,000m3×1基)、

消化ガス発電設備 (マイクロガスエンジン25kW×8台)

A工事場所  :佐賀市西与賀町地内

B完成期限  :2023年3月17日

C発注者   :日本下水道事業団

D発注方式  :一般競争入札

E契約金額  :11.8億円(消費税含まず)


2.鋼板製消化槽の特長

  嫌気性消化は、微生物による有機物分解により汚泥の減容化を図るとともに、約60%のメタンを含んだ消化ガスを得ることが可能な汚泥処理技術です。
 当社の鋼板製消化槽は、国土交通省・平成23年度下水道革新的技術実証事業(B-DASHプロジェクト)、鋼板製消化タンク技術マニュアル(公益財団法人日本下水道新技術機構)をはじめとした複数の公的機関から評価いただいております。
 本工事の受注先である日本下水道事業団の新技術U類に選定された技術であり、下記の特長を有しております。

@センサー類を駆使した運転状況可視化や、弊社独自の堆積物低減技術などの運転支援機能により、適切に消化反応を管理
 することが可能

A20年以上の耐用年数

B低動力撹拌機の採用により、ランニングコストを縮減可能


(ご参考:当社独自の鋼板製消化槽の運転支援機能)



以上

発表資料はこちら
PDFファイル[217KB]


○お問い合わせ先

株式会社神鋼環境ソリューション 総務部 TEL(078)232-8018

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