2023年3月16日
株式会社神鋼環境ソリューション


カンボジアでPODコンセプトによる小規模下水処理法の現地適応性に係る
実証事業の報告セミナー及び視察会を開催


  株式会社神鋼環境ソリューション(本社:神戸市中央区、社長:佐藤幹雄)は、地方共同法人日本下水道事業団と共同提案を行い、国土交通省2022年度下水道技術海外実証事業(WOW TO JAPAN)に採択された「カンボジアにおけるPOD*1コンセプトを用いた小規模下水処理法の現地適応性に係る実証事業」に於いて、実証結果報告セミナー及び視察会をプノンペン及び実証を行っているカンボジア王国タケオ州バティ郡にて2月24日(金)に開催しましたのでお知らせいたします。当日は国土交通省、公共事業運輸省、タケオ州政府をはじめ、関係者約50名が出席されました。

  カンボジア王国における下水道整備はプノンペン都では汚水/雨水対策マスタープランが見直され本格的な下水処理施設整備が始まっている一方、地方都市では整備が追いついておらず、家庭排水の垂れ流しによる河川や湖沼の水質汚染問題が顕在化しています。また、地方都市では集落が点在していることから、集中処理では集水管設置コストが嵩むことが課題となっています。

  上記課題の解決を目指し、本実証では、日本国内でも多くの中小市町村で導入されている小型且つパッケージ化された下水処理装置を採用しました。2022年10月から行っている実証試験では、近年規制値の厳しくなるカンボジアの排水基準を満たすことを目的としており、建設からこれまでの運転結果に関する説明、今後の取り組みや標準化による普及活動、下水汚泥による消化発電など、将来のカンボジアにおける下水及び汚泥利活用技術について報告しました。

  当社はカンボジアでこれまで10件の浄水設備案件を受注して参りましたが、今後は上下水道一体での提案を行っていきます。「今を越える発想で、健やかな環境と暮らしを次世代へ」をミッションとする中で、お客様のニーズに寄り添った提案により、引き続き、カンボジアを含めた東南アジア地域での水処理ビジネスを推進し、持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)」の達成に貢献して参ります。

  なお、日本下水道事業団においても、同様の記者発表を実施いたします。

 (*1)POD: Prefabricated Oxidation Ditch(プレハブ式オキシデーションディッチ法)
      オキシデーションディッチ法の優れた特性を生かしながら、小規模施設向けにシステムのパッケージ化と
      部材のプレハブ化を行ったもの

【案件概要】

実 証 先: タケオ州バティ郡サムロン・ヤン市場近郊社

施設規模: 100m3/日

契約範囲: 下水処理設備(PODコンセプト)の設計、調達、製作、試運転

実証期間: 2022年10月〜2023年3月(4月から自社実証事業)


【報告セミナーの様子】            【視察会の様子】※実証機の前で

  


【公共事業運輸省下水道総局長挨拶】      【流入原水及び処理水】

  


以上

発表資料はこちら
PDFファイル[336KB]


○お問い合わせ先

株式会社神鋼環境ソリューション 総務部 TEL(078)232-8018

このウィンドウを閉じる