カンボジアで当社出資浄水場が増設工事の安全祈願祭を実施～高まる上水供給需要に応えるために能力を倍増～株式会社神鋼環境ソリューション

2023年3月29日
株式会社神鋼環境ソリューション

カンボジアで当社出資浄水場が増設工事の安全祈願祭を実施
～高まる上水供給需要に応えるために能力を倍増～

株式会社神鋼環境ソリューション（本社：神戸市中央区、社長：佐藤幹雄）とカンボジア民間企業のSOMA Group^*1が共同で出資する、SOMA KOBELCO WATER SUPPLY CO.,LTD.は、独占水道事業権を取得しているカンボジア王国Koh Dach浄水場において、浄水設備増設に向けた安全祈願祭を3月27日（月）に開催しましたのでお知らせいたします。式典にはKoh Dach地区の住民代表等約20名が出席されました。

プノンペン都Koh Dach浄水場では、2019年12月からKoh Dach及びKoh Oknha Tei地区の約20,000人を対象に給水を開始しました。給水開始から3年が経過し、水需要の推移が当初計画値より上回ったことから、浄水設備を増設し、浄水場能力を増強させることとなりました。

本件では、2019年の納入以降、安定した処理水の水質やメンテナンス性に優れている事が評価され、これまで使用している設備と同様に、当社のASF設備^*2が採用されました。建設工事はパッケージ型浄水システムを採用する事により、約3ヶ月という短納期での施工を計画しております。

本件を含め当社はカンボジアで10件の浄水設備案件を受注して参りました。本年度からは国土交通省の下水道技術海外実証事業に採択され、下水道実証機の設置も完了しており、カンボジアにおいて上下水道一体での提案、機器提供を行う体制を構築しています。

当社は「今を越える発想で、健やかな環境と暮らしを次世代へ」をミッションとする中で、お客様のニーズに寄り添った提案により、引き続き、カンボジアを含めた東南アジア地域での水処理ビジネスを推進し、持続可能な開発目標（SDGs）Sustainable Development Goals）」の達成に貢献して参ります。

*1　SOMA社はカンボジアの複合企業で農業、商業、建設業を実施。

当社とは、2018年に水道事業会社SOMA KOBELCO Water Supply CO., Ltd. を設立し、プノンペン近郊で約20,000人を対象に水道事業を行っている。

（https://www.kobelco-eco.co.jp/topics/news/2019/20191216.html）

*2 Auto Siphon Filterの略称。

サイフォン現象を利用して逆洗を実施するため機器点数が少なくメンテナンス性に優れ省電力な重力式急速ろ過装置。

【案件概要】

納入先：SOMA KOBELCO Water Supply Co., Ltd.

出資者：SOMA Group (50%)、当社（50%）

建設場所：カンボジア王国プノンペン都Koh Dach

施設規模：増強後の総処理能力4,000m³/日

契約範囲：浄水設備（ろ過装置）の設計、調達、製作、試運転指導

工　　期：2023年3月～2023年6月（予定）