2024年3月14日
株式会社神鋼環境ソリューション


福井市「(仮称)福井市新ごみ処理施設整備・運営事業」
建設工事の起工式を開催


 株式会社神鋼環境ソリューション(兵庫県神戸市、社長:佐藤幹雄)は、福井市より受注した「(仮称)福井市新ごみ処理施設整備・運営事業」(以下、「本事業」)に関し、建設工事の起工式を3月9日に開催しましたので、お知らせいたします。

  式典には、地域の皆様、福井市長 西行茂様、議員の方々、福井市関係者及び施工監理関係者など、約20名の方にご出席いただきました。

  本事業は、福井市から排出される燃やせるごみを処理するものであり、施設の設計・建設業務を当社と鹿島建設株式会社、石黒建設株式会社で構成する共同企業体(代表企業:(株)神鋼環境ソリューション)が実施し、その後20年間にわたる運営・維持管理業務を当社および当社グループ会社である神鋼環境メンテナンス株式会社が出資する特別目的会社にて行います。

 本事業で採用した当社の「回転ストーカ式焼却炉」は、火格子がボイラ水管壁で構成されているストーカ式の焼却炉です。優れた耐久性、低質ごみから高質ごみまでの幅広いごみ質への対応、低空気比燃焼、高効率熱回収性能等が特長です。さらに、本事業ではごみエネルギーを高温高圧ボイラで回収し、高効率タービンによる発電や隣接施設での熱利用により、最大限活用するとともに、飛灰に焼却排ガスに含まれるCO2を吸収/固定化させる「高速飛灰炭酸化技術」を用いることで、CO2の排出量削減を推進し、福井市のゼロカーボンシティの実現に貢献してまいります。


1.日 時 :2024年3月9日(土)11:00〜12:30

2.場 所 :福井市寮町50字外

3.起工式の模様


  

【鍬入れの様子】            【挨拶する佐藤社長】


(参考)

1.「(仮称)福井市新ごみ処理施設整備・運営事業」の概要

(1)事業内容:焼却施設(回転ストーカ式焼却炉)の設計・建設業務、運営・維持管理業務、及び関連施設の整備等

(2)工期・履行期間

@設計・建設期間:2022年3月24日から2026年3月31日まで

A運営期間:2026年4月1日から2046年3月31日まで(20年間)

(3)契約金額:294億691万7千円(消費税抜)

(4)契約者

@設計・建設業務:神鋼・鹿島・石黒特定建設工事共同企業体

A運営・維持管理業務:(株)神鋼環境ソリューション、神鋼環境メンテナンス(株)の共同出資により設立する

特別目的会社

(5)施設の能力:265t/日(132.5t/日×2炉)

5.5t/5h(可燃性粗大ごみ破砕機)

(6)本事業の特長

@「回転ストーカ式焼却炉」と「高温高圧ボイラ・タービン(6MPa×450℃)」の採用による国内最高水準の高効率

発電の実現

A「高速飛灰炭酸化技術」の採用により、飛灰に焼却排ガスに含まれるCO2を吸収/固定化させ、CO2の排出量削減及び

飛灰処理薬剤の使用量を低減


2.回転ストーカ式焼却炉の特長

(1)優れた耐久性

・ボイラ水管で構成される円筒形の火格子により、火格子全面が腐食域を避けた一定温度となり、火格子の腐食が防止

できます。

・火格子は1回/時間程度のゆっくりとした回転をするため、ごみによる摩耗はありません。

(2)幅広いごみ質に対応可能

・火格子のボイラ水管構造が、高質ごみに対しては火格子の保護、低質ごみ時にはごみの予熱乾燥に働くため、幅広いごみ質に対応可能です。

・火格子冷却用空気が不要なため、燃焼空気の調整が容易です。

(3)低空気比燃焼に最適

・火格子冷却用空気が不要なため、燃焼空気が抑えられます。

・ごみの立体撹拌効果により、高い燃焼効率が得られます。

(4)高効率熱回収

・炉本体であるボイラと低空気比燃焼により、廃熱回収性能が高く、高効率な発電を可能とします。


3.ごみ処理施設のシステムフロー(今後の協議により変更になる可能性があります)

以上

発表資料はこちら
PDFファイル[254KB]


○お問い合わせ先

株式会社神鋼環境ソリューション 総務部 TEL(078)232-8018

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