CO2を固定化する高速炭酸化技術「Carbonel™」で製造したコンクリート資材が
EXPO2025大阪・関西万博のパビリオンに採用

2025年4月11日
株式会社神鋼環境ソリューション


株式会社神鋼環境ソリューション(兵庫県神戸市、社長:佐藤幹雄)の高速炭酸化技術である「Carbonel™」を用いて製造したコンクリート資材(Carbonel™資材)が、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)のシグネチャーパビリオン「いのちめぐる冒険」(河森館)の外装材用HPC®製パネルの原料として採用されましたのでお知らせいたします。


【河森館で使用されるHPC®製パネル】


▼EXPO2025大阪・関西万博「いのちめぐる冒険」に関連するページはこちら

https://shojikawamori.jp/expo2025/architecture/

https://kajima-expo2025.jp/2025/pavilion-03.html


■ 「Carbonel™(カーボネル)」とは

飛灰やスラグ等のカルシウム(Ca)、カリウム(K)、マグネシウム(Mg)等を含む産業副産物を炭酸化原料とし、わずかな水が存在する条件下でCO2と反応させることで、炭酸カルシウム(CaCO3)等の炭酸塩としてCO2を固定化する技術です。

▼詳細はこちら:https://www.kobelco-eco.co.jp/product/process/carbonel.html

【Carbonel™資材(HPC®製パネルの材料として使用)】


■ Carbonel™ユニット装置の販売開始

当社は、CO2有効活用と資源循環への貢献を目指し、高速炭酸化技術「Carbonel™」のユニット装置販売を2024年より開始しました。本装置を木質バイオマス発電所等に設置することで、排ガス中のCO2を燃焼副産物である木質バイオマス飛灰等に固定化し、コンクリート材料を製造することが可能となります。これにより、廃棄物の有効活用とCO2排出量削減の両立に貢献してまいります。


■EXPO2025大阪・関西万博 シグネチャーパビリオン「いのちめぐる冒険」の概要

発注者 :公益社団法人2025年日本国際博覧会協会

プロデューサー:河森正治氏

基本設計 :株式会社小野寺匠吾建築設計事務所

実施設計 :鹿島建設・小野寺匠吾建築設計事務所グループ

施工 :鹿島建設株式会社

建築面積 :756m2

延床面積 :971m2

規模 :鉄骨造2階


※ 株式会社HPC沖縄が開発した特殊な高強度コンクリートパネルで、鉄筋の代わりに炭素繊維のカーボンワイヤーを使用したことから薄くて錆びないという特徴を持つ。当社技術研究所の実証試験装置を使用して、CO2濃度を約15%に調整した模擬排ガスをCarbonel™資材に固定化。そのCarbonel™資材を用いて郡家コンクリート工業株式会社(鳥取県)がHPC®製パネル約100枚を製造されました。

HPC®コンサルタント:細矢仁建築設計事務所


以上

発表資料はこちら
PDFファイル[265KB]


○お問い合わせ先

株式会社神鋼環境ソリューション 総務部(電話:078-232-8018)

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