2019年10月3日
株式会社神鋼環境ソリューション


熊本市中部浄化センターA消化槽建設工事を竣工
(九州地方での下水処理場で鋼板製消化槽が初稼働)


  株式会社神鋼環境ソリューション(本社:神戸市中央区、社長:粕谷強)は、2018年3月に熊本市から高度技術提案型総合評価方式による一般競争入札(設計・施工一括発注方式)で受注した「中部浄化センターA消化槽建設工事(7001工区)」(以下「本工事」)を本年9月30日に竣工し、10月1日より本格稼働しました。

  本工事は、中部浄化センター内(熊本市西区)において、1961年に供用開始されたコンクリート製消化槽の更新施設として、当社が提案した安定した運転実績の多い中温・中濃度方式の鋼板製消化槽を建設しました。

   本工事で建設する鋼板製消化槽は、下水処理場向けとしては九州地方では初めての採用であり、 当社の技術、実績が評価されたものと認識しております。 下水汚泥の嫌気性消化は、汚泥減量化を主要な目的として用いられてきましたが、消化の過程で発 生する消化ガスはカーボンニュートラルなクリーンエネルギーであり、発電等に有効活用すること により、化石燃料の節減と同時にCO2削減に貢献できます。 また、鋼板製消化槽は従来のコンクリート製消化槽と比べて、建設工期の短縮や事業計画変更への 柔軟な対応、運転支援機能による維持管理性の向上が図れるため、ますます需要が高まる技術です。

  当社は今後もこれまで培ってきた技術を駆使し、循環型社会の形成や環境保全に貢献してまいります。


1.本工事の概要

@発注者   :熊本市

A工事場所  :熊本市西区蓮台寺5丁目地内

B消化槽容量 :3,200m3


2.鋼板製消化槽の特長

  嫌気性消化は、微生物による有機物分解により汚泥の減容化を図るとともに、約60%のメタンを含んだ消化ガスを得ることが可能なエネルギー回収技術です。 弊社の鋼板製消化槽は、国土交通省・平成23年度下水道革新的技術実証事業(B-DASHプロ ジェクト)、鋼板製消化タンク技術マニュアル(公益財団法人日本下水道新技術機構様編集)を はじめとした複数の公的機関から評価いただいた技術であり、下記の特長を有しております。

@センサー類を駆使した運転状況可視化や、弊社独自の堆積物低減技術などの運転支援機能により、適切な消化反応を維持

A20年以上の耐用年数

B低動力撹拌機の採用により、維持管理コストを縮減可能


鋼板製消化槽の外観


以上

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PDFファイル[221KB]


○お問い合わせ先

株式会社神鋼環境ソリューション 総務部 TEL(078)232-8018

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