廃蛍光灯リサイクル処理、 エコプロダクツ大賞推進協議会会長賞(優秀賞)を受賞!


 当社は、このほど大分県日田市殿からバイオマス活用施設建設工事を受注しました。今回採用された施設は、1日当りの処理規模は80トンで、生ごみ※1、豚ふん尿※2および農業集落排水※3汚泥をメタン発酵させた発生ガスで発電するほか、液肥や堆肥をつくるもので、自治体向け施設としては国内最大級のメタン発酵施設です。

 最大の特徴は、水処理設備で発生した余剰汚泥を好熱菌を利用した汚泥可溶化技術(エステプロセス※4
)で発生汚泥量を可能な限り減量化することと、可溶化された汚泥の一部をメタン発酵槽に戻すことでバイオガス※5発生量を増加させることです。

 生ゴミや豚ふん尿などの受入設備、メタン発酵設備、エネルギー利用設備、水処理設備、堆肥化設備、脱臭設備などで構成されています。

 受入設備で生ゴミ中の異物を除去、粉砕処理したのち、豚ふん尿などを混合します。混合原料をメタン発酵槽内で分解し、バイオガスを取り出します。このバイオガスで発電を行い、施設内の電力として利用し、余剰電力は売電します。発電機の排熱回収によって得られる温水は、メタン発酵槽と汚泥可溶化槽と汚泥可溶化槽など施設内で利用すると共に、場外利用を図ります。

 メタン発酵残さ(消化液)の一部は液施設内で発生する臭気は漏れることがないよう捕集し、浄化します。

 当社は食品廃棄物や家畜排せつ物などを対象に実用施設2件、実証施設4件の実績を有しており、平成15年12月には生活協同組合コープこうべ殿向けに食品廃棄物5トン/日のメタン発酵と汚泥可溶化技術を組み合わせた施設を納入しました。

 今後、循環型社会の構築に向け、食品廃棄物をはじめ、一般廃棄物の生ごみ、家畜排せつ物、汚泥などのバイオマスの単独あるいは複合処理のみならず、焼却施設とのコンビネーション型の需要拡大が見込まれます。

 今回の大型メタン発酵施設の受注を機に、さらに積極的な事業展開を図り、メタン発酵施設事業を年間20億円規模に拡大していく予定です。

※1 生ごみ :一般家庭および事業者から分別収集
※2 豚ふん尿 :養豚農家から持ち込み
※3 農業集落排水 :農業集落におけるし尿、生活雑排水等の汚水を事業区域の各地 区の処理場できれいにし公共用水域に放流。
※4 エステプロセス :60〜70℃で活性化する好熱菌の出す強力な酵素で汚泥を可 溶化する技術。汚泥を好熱菌で可溶化し、この可溶化液を再び 処理することにより、ガス・水・塩に分解します
 (当社国内納入実績10施設)
※5 バイオガス :メタンガス60%、二酸化炭素40%の混合ガス

【工 事 名】 バイオマス活用施設建設工事
【工事場所】 日田市清水町
【工  期】 平成17年5月18日〜平成18年3月25日(4月竣工予定)
【受注金額】 6億5千万円(税込、平成16年度 実施設計業務含む)
【施設概要】
(1) 処理規模 80トン/日
 生ごみ 24トン/日、豚ふん尿 50トン/日、
 農業集落排水汚泥 6トン/日
(2) メタン発酵設備 :湿式・中温発酵(機械攪拌、ドイツ リンデ社製)
(3) 発電設備 :ガスエンジン170kW×2基(発電量 7,070kWh/日)
(4) 液肥設備 :年間生産量 2,500トン
(5) 堆肥化設備 :年間生産量 約290トン
(6) 水処理設備 :活性汚泥+汚泥可溶化処理


バイオマスに関する詳細は
こちら→ http://www.kobelco-eco.co.jp/product/biomass/index.html


○お問い合わせ先

株式会社神鋼環境ソリューション
      -環境プラント第二営業部-
東京 TEL (03)5739−6526
大阪 TEL (06)6206−6161

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