その変化は、私たちの最も身近な場所から始まりました。 学校や病院。清潔で安全な環境が何よりも求められる、かけがえのない施設において、革新の波は静かに、しかし確実にやってきたのです 。 神鋼環境ソリューションが開発した水素発生装置「HHOG※」。水と電気があれば、その場で水素を生み出すという画期的なシステムは、全国の学校や病院に次々と導入されました。
もはや、水素を遠くから運ぶ必要はありません。必要な時に、必要な場所で、クリーンなエネルギーが供給されます。 HHOGの普及は、施設におけるエネルギー供給の常識を根底から覆しました。温かな給食や病院食が、水素の炎で調理される。災害時、電力が途絶え、ガスが止まるような極限状態でも、太陽光でつくることができる水素は揺るぎない命綱として機能します。避難所での不便は解消され、人々は不安な夜を、温もりある光と食事の中で過ごすことができるのです。
そして、街は、まるで未来の絵巻のように変化していく。大切な命を守るため力強く走る水素救急車。人々の営みを支える水素バス。それは、神鋼環境ソリューションが描いた夢が、現実となって走り出した、確かな証でした。

※水電解式高純度水素発生装置HHOG®とは (HHOG®:High-purity Hydrogen Oxygen Generator)
固体高分子電解質膜 (PEM)を用いて水道水から
高純度の水素ガスをオンサイトで供給する装置