安全な水の供給と環境保全に関わる水処理・汚泥処理は、昔も今も世の中になくてはならない技術です。かつては規制への対応やコンパクト化、汚泥削減などに重きが置かれていましたが、現在はこれに省エネルギー化・エネルギー利活用の視点を加え、低炭素社会に向けた積極的な取組みを続けています。
低圧損型メンブレン式散気装置PABIO TUBE®(パビオチューブ)は、圧力損失が低く、従来のセラミック製散気装置と比較して酸素移動効率が高いため、送風動力の大幅な削減を可能とし、CO2削減・地球温暖化防止に貢献します。
現在、様々なメンブレン式散気装置が開発・上市されていますが、耐久性や圧損に課題のある製品も多く、当社も多くの苦労をしてきました。その経験・知見を最大限に活かしてプロトタイプをつくり、種々の性能試験と耐久性テストを繰り返して、耐久性に優れ低圧損と高酸素移動効率を両立させた特殊シリコンゴム製の低圧損型メンブレン式散気装置を開発しました。
下水処理では、微生物に汚濁物質を「食べさせる」ことで水を浄化しています。
増えた微生物は「汚泥」と呼ばれる廃棄物となりますが、これはバイオマス資源として非常に有用です。当社では汚泥を消化して得られる「バイオガス」に関連する技術の開発に力を入れています。
中でも「バイオ天然ガス化設備」は、
という特徴を持つ優れた技術です。
現在、この技術をさらに発展させるべく、
「高濃度消化」「省エネ型バイオガス精製」「水素製造・供給」「高濃度メタン精製」を
核とした実証を進めています。
また、バイオガス利活用技術は、下水汚泥だけでなく食品系廃棄物にも適用されています。